太田 安彦 Yasuhiko Ohta 【専門分野】
名古屋工業大学 名誉教授 ・ 内燃機関の着火,燃焼
工学博士 Professor Emeritus, Dr. ・ 自動車工学
Nagoya Institute of Technology  
1943 年 3 月 生まれ 【かつての研究テーマ】
  ・ 内燃機関における自着火,ノッキング
【Contact】E-mail: ohta@nitech.ac.jp ・ 自着火の制御:促進と抑制>

【学歴】
1965 年 3 月,名古屋工業大学 工学部 機械工学科 卒業
1967 年 3 月,名古屋工業大学大学院 工学研究科 修士課程 機械工学専攻 修了

【職歴】    
1967 年,名古屋工業大学 助手 1978 年,名古屋工業大学 講師  
1985 年,名古屋工業大学 助教授 1993 年,名古屋工業大学 教授  
2006 年,名古屋工業大学 停年退職   Back to Homepage

 

 


【学位】 1984 年,工学博士,「低温度炎の研究」 名古屋大学

【所属学会】 日本機械学会,自動車技術会,日本燃焼学会

【社会活動】    
・ 日本機械学会 フェロー (2001 ̄ ) ・ 日本機械学会 論文集編修委員 (2000 ̄2002)  
・ 日本機械学会 評議員 (1997 ̄1999, 2001 ̄2003) ・ 自動車技術会 評議員 (1994 ̄?)  
・ 日本燃焼学会 理事 (1998 ̄2002)    

 

 


【受賞】
・ 日本機械学会賞 論文賞 (平成 5 年度分), JSME Medal for Outstanding Paper (1994), 「圧縮自着火低温度炎の発現形態」日本機械学会論文集 59-559
・ 日本機械学会 エンジンシステム部門 研究業績賞 (平成 11 年度分), JSME Engine System Award for Academic Achievement (2000), "現在研究が盛んな予混合圧縮着火機関に関し,早くからこの燃焼現象の解明に取り組むとともに,その応用方法について精力的に研究を進めた功績"
・ Diploma of Recognition for Outstanding Contribution to Scientific and Organizing Achievements in the Field of Automotive Engineering. Permanent Committee of KONES, Institute of Aeronautics, Warsaw, and Naval University of Gdynia, Poland (2001)
・ 日本機械学会賞 論文賞 (平成 19 年度分), JSME Medal for Outstanding Paper (2007), 「細線温度センサの応答特性と応答補償」日本機械学会論文集 71-706
・ 日本燃焼学会 功労賞 (平成 22 年度分), Combustion Society of Japan Award for Contribution and Achievement (2010)
・ 日本機械学会 エンジンシステム部門 功績賞 (平成 24 年度分), JSME Engine System Award for Achievement and Contribution (2012), "永年にわたる予混合圧縮自着火機関の解明における研究活動とその成果についての功績および学会活動への功績"


【その他の活動】
訴訟における工学鑑定 (交通事故,火災)
・ 独立行政法人 製品評価技術基盤機構「原因究明ネットワーク」登録機関,2006 年 停年退職に伴い解除


 平成一八年三月末日,六十三歳学内規定の停年で名古屋工業大学を退職しました.幼少時,親から雇われ人になってはいけないときつく牽制されていたところを,金勘定は自分の性分に合わないと思い,造船会社で舶用大型ディーゼルでもやろうなどと考えていたそのいい加減さの隙間を突かれ,大学の助手に残されたのが現在の私がこうなっている発端です.大学は平成一六年に法人化され, 教育公務員特例法の適用も外れ,とうとう本当に雇われ人になってしまったのでした.親の言うことは真面目に聞いておかねばなりません.

 なんとか自分のアイデンティティだけは確立できましたが,大学に居て,その組織に属していることにはこれまで何の誇りも持てませんでした.学問とはこういうものと自分が考える,それとはほとんど正反対の施策がこの三九年間ずっと繰り出されてきたからです.法人化前までは,そうしたことを聞き流して放っておいても,それはそれで済んでいたので,まだ充分に辛抱はできたのですが,法人化後はそうも行かなくなり, 今回の停年退職は私にとっては天の恵みのようなものであったわけです.金勘定は自分の性に合わずと思ったからこそ,大学に居ることにしたのにもかかわらず,いま現在すでに,国立大学法人という組織がその中にいる個人の,そうした職業本来に関わる信条に,組織として干渉するようになっているということです.恩知らずと誹る方があればそれはそのまま受け入れます.そういうことで,組織に所属することはもうこりごりなので,組織の中では働きません.幾らかの仕事は残っていますが,それらはスポット的に,組織に属さずこなせます.学会出席も仕事であると言いつのってこれまであちこち出歩いていた,そのようには行かないかもしれませんけれども,出かける機会が与えられていないわけではなさそうです.



 この似顔絵は 2nd Dessau Gas Engine Conference, 2001 の余興で描いてもらったもの.Chriss の銘がある.もとは A3 サイズより大きい.


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