Clean Installation of OS and Applications


 電源を入れてから Desktop で操作できるようになるまでの時間が長くなってきたり,理由もなく Hang-up したりするようになってきたら,OS の置かれている Partition を一旦消去して,新たに OS を Install し直すのがよい.いわゆる Clean Installation である.Apple 社は必ずしも Clean Installation を推奨しているとはいえず,OS の Update でさえ,そのまま上から被せるかのように次の Version を入れさせている.それを好まない者に対して好意的ではない.しかし,Clean Installation の方が圧倒的に問題発生は少ない.

 Macintosh の Operating System, OS については Mountain Lion, OS X 10.8 まではずっと Bootable DVD などで供給されていた.Mavericks, OS X 10.9 からは無料になり,Apple Store から Download するというかたちで配布されたという.2016 年 4 月現在,El Capitan, OS X 10.11 が同じような方法で配布されているけれでも,Yosemite, OS X 10.10 も Mavericks, OS X 10.9 もすでにそこには見当たらない.

 OS X の Version を上げないと動作しない Application が増えてくる*1 なかで,従来から使っている Application Software を新たに買わねばならないという事態を極力避けたい.OS と Application Software との Compatibility には限界がある*2 ので,OS を El Capitan, OS X 10.11 にまでいま上げる決断はつかない.Yosemite を使う意味はほとんどないので,Mavericks OS X 10.9 ということになる.

 *1 例えば,iCloud の PhotoStream を使おうとすると,Lion, OS X 10.7.2, iPhoto 9.2 以上が求められる.iLife '09 では駄目で,iLife '11 が要る.
 *2 例えば,Mavericks OS X 10.9 にすると Endnote X4 が動かず,Endnote X7 を購入しなければならない.やむを得ないとしても,これは現地から買うべし.


"Mavericks OS X 10.9"
 Mavericks の "OS X Base System.dmg" というファイルを入手する.それを USB Memory などに "Disk Utility" で "Restore" して Bootable Disk を作れば,OS を Clean Install することができる.入手は必ずしも容易ではない.容量が 5.36 GB あるので,ここにはそれを 6 分割して置いておく.

 
Base_System.dmg
Base_System.002.dmgpart
Base_System.003.dmgpart
Base_System.004.dmgpart
Base_System.005.dmgpart
Base_System.006.dmgpart

著作権などの観点から差し支えがあるとのことであれば,直ちに消す.

 

 次に Application Software の Install である.OS を Clean Install するとその Partition に同居している Application もその Preference も併せて消滅してしまうので,もとの DVD などからもう一度 Install しなければならない.MS Office, Adobe Illustrator/Photoshop/Dreamweaver, Adobe Acrobat Professional などが仕事をする上で欠かせない.持っているのは,MS Office については,2004, 2008, 2011.Adobe については CS3, CS6 である.Install し直すだけでも手間なのに,それらを Latest Updated の状態にまで上げて行くのがまた手間である.Autoupdate が効かなくなっているうえに,手動で Update しようにも Software House の Web site からすでに消されてしまっている.消されてしまっているから Autoupdate が効かないということでもある. 

 MS Office 2011 を Install すると,Office 2011 の Version 14.0 が入る.ここから最新のレヴェルにまで Update しようとしても Autoupdate が無限 Loop に入って動作しない.よって,手動で順次 Version を上げて行く.なお,もとの Version 14.0 が英語版である場合には JP と付いた日本語版の Updater は受け取らないので,EN-US Version の Updater を使う.Autoupdate も 2.3.6 へ上げると言ってくるものの,やはり無限 Loop に入ってしまうからそれも手動で上げる.さらに Error Reporter も 2.2.9 へ上げる.そのあたりまで来れば,14.5.6 から 14.6.2 へは自動で上がるようになる.これら Updater はどれもすでに Microsoft の Web Site には残されていない.なんとか探し出して拾ったが,それにはたいそう苦労した.Office 2011 などはまだ使っている人が少なくないはずなのに実に理不尽なことである.2016 年 5 月現在:14.6.3

 
"Microsoft Office2011 Updaters"
Office2011-1410UpdateEN.dmg
Office2011-1420UpdateEN.dmg
Office2011-1436Update_EN-US.dmg
Office2011-1448Update_EN-US.dmg
Office2011-1456Update_EN-US.dmg
Office2011-1462Update_EN-US.dmg
AutoUpdate_236.dmg
MERP_229.dmg


あわせて MS Office 2008 についても,


"MS Office2008 Updaters"
Office2008-1210UpdateEN.dmg
Office2008-1220UpdateEN.dmg
Office2008-1236UpdateEN.dmg
AutoUpdate_236.dmg
MERP_229.dmg

 Adobe の Creative Suite, CS については,CS6 なら "AAMUpdater" というのが動く.CS3 の Illustrator/Photoshop などには箇々の Updater が生きている.問題は CS3 に付属している Acrobat Profesional 8 である.これの Updater は Intel CPU にではなく,PPC 用に書かれたものであり,CS3 全体を Install できる OS は SnowLeopard, OS X 10.6 まで,それも OS に別途 Rosetta を付帯させておかねばならない.それ以上の OS では Acrobat Profesional 8 だけは Install されない.8.3.1 まで上げたものを Lion, OS X 10.7 に入れればそこで動く.下にそれら Updater を置いた.Adobe の Web Site には存在しない.こちらも理不尽である.


"Acrobat Pro8 Updaters"
AcroProUpd810_efgj.dmg
AcroProUpd811_all.dmg
AcroProUpd812_all.dmg
AcroProUpd813_all.dmg
AcroProUpd814_all.dmg
AcroProUpd815_all.dmg
AcroProUpd816_all.dmg
AcroProUpd817_all.dmg
AcroProUpd820_all.dmg
AcroProUpd821_all.dmg
AcroProUpd822_all.dmg
AcroProUpd823_all.dmg
AcroProUpd824_all.dmg
AcroProUpd825_all.dmg
AcroProUpd826_all.dmg
AcroProUpd830_all.dmg
AcroProUpd831_all.dmg



 Motorola Power PC CPU で動く Application をサポートしている OS は Snow Leopard, OS X 10.6 までである.Leopard, OS X 10.5 では,Intel CPU 機に対しては自動的に "Rosetta" が Install されたが,Snow Leopard, OS X 10.6 では "Rosetta" Installation を手動で設定しなければならない.

 "MacBook, Late 2008, Aluminum Unibody, A1278, MB466LL/A" はその Pre-installed OS が Leopard, OS X 10.5.5 であり,かつ,上方では Marvericks, OS X 10.9 を Install できる最古機である.つまり,OS X 10.5.5 から OS X 10.9.5 までが動く.それゆえ,外付け HD をいくつか持って,それぞれに異なる OS を入れ,同時にそれに対応する Application を Install しておけば,Power PC Application を含め,この機一台で広い範囲に対応できる.貴重な機種である.


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